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「大学病院」ってどんな病院?

人気のない病院の廊下

大学病院とは

大学病院とは、付属の医学生を教育する病院のことです。
一般的な病院と同様に患者の診察や治療も行いますが、このほかにも、最新の医療技術を研究することもあります。日々未だ発見されていない医療技術の研究や診断方法を研究する場としての役割も大学病院の役割です。
多くの大学病院で医療研究を行っているぶん、ほかの病院に比べても最先端技術を使用した治療を受けやすいという特徴もあります。民間病院では受けられない高度な治療を受けられるので、難病などを患った患者が紹介状をもって訪れることもしばしばです。
大学病院の役割として欠かせない「教育」ですが、医療を取り巻く環境が目まぐるしく変わる現代においては、大学病院も最新技術に対応できる医学生や若手の医師を育てる環境として重要な施設となるでしょう。

民間病院との違い

民間病院と大学病院の大きな違いは、先に挙げた通り病院における役割が異なるという点です。民間病院では、主に患者の診察と治療に専念しますが、大学病院では会議や研究発表や頻繁に行われます。
このほかにも、基本的に民間病院は、大学病院が所有している特別な医療環境が整っている期間は少なく、内科や外科、眼科などそれぞれの専門医が常駐していません。どちらかというと地域密着型の病院が多いという特徴があります。
また、大学病院と比べると、民間病院は院内のスタッフも最小限に抑えているケースが多くなっています。そのぶん、医師や看護師それぞれの仕事だけでなく他の仕事も兼務しなければなりません。
>>大学病院と民間病院で医師の仕事内容や待遇は変わる?

主な大学病院を5つ紹介

以下では、国内における著名な大学病院を5つを紹介いたします。大学病院、民間病院どちらに勤務する場合においても、大学の医学部で学ぶ必要があるという点に変わりはありません。

東京医科大学病院

大学病院は一つの場所に施設を集めているイメージが強いと思いますが、東京医科大学病院では都内と2県にまたがる病院施設をもち、医療の研究だけでなく、地域の医療ニーズにこたえる病院を目指しています。

また、新宿にある東京医科大学病院では、ロボット手術支援の開発と臨床の研究もすすめています。最先端の医療技術を積極的に取り入れることで、増加する患者や医師不足の対処を行う病院と言えるでしょう。

慶應義塾大学病院

慶応義塾大学に来院する患者さんは、一地に平均およそ3000人と非常に多くの患者さんに信頼してもらっています。そのため、日頃扱う個人情報やそれにかかわる教育・研究・医療の個人情報の適切な扱いを徹底しています。

とりわけ、カルテのような医療に関わる情報は、膨大な情報量になりやすいため、適切な管理と労力が必要となります。医師や看護師に次いで、医療事務員として働く人も少なくありません。

東北大学病院

患者さん主体の治療に重きを置いている大学病院です。患者さんが知りたい医療情報をすぐに取得できる体制を整えており、その情報をもとに医師が患者さんに対して納得するまで説明をします。
どのような形で病気を治療をするのかは、患者さんによって希望は様々です。そのため、東北大学病院のように、患者さんと親身になって治療してくれる病院の需要は高まっています。

新潟大学医歯学総合病院

新潟県は南北に広く、患者さんが住んでいる場所も山間部から平野まで様々です。新潟大学医歯学総合病院では、少しでも早く多くの患者さんの命を助けるためドクターヘリを活用しています。迅速に救命措置をするドクターヘリは地域医療の柱となるでしょう。
また新潟大は、遠方から医療技術を学びに来る学生も多く、学生が過ごしやすい環境作りにも力を注いでいます。新潟大学の近辺に、学生専用のマンションや寮が多いのもそのためです。

>>新潟大学の学生向けマンション|学生マンション.com

北里大学病院

21世紀の医療を考え、医療の質に力を入れています。特に高度先進医療の推進と地域医療の両立、医療安全の推進と質の向上に力を入れています。
将来的な医師不足が確実視されるようになってからは、医療の安全に対する世間からの見方も懐疑的になってきています。そのため、北里大学のような医療に対する信頼性を高める取り組みは、今後もっと重要になってくるでしょう。