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診療情報管理士について

監査人と本

診療情報管理士になるには

診療情報管理士とは、日本病院会、および医療研修推進財団が認定する資格となります。
診療情報管理士の資格とは、日本病院会が定める大学や専門学校にて、3年以上通って必要な学位を履修した後に認定試験に合格したら、認定を受けてようやく登録が可能です。
指定された以外の学校を卒業したとしても、日本病院会が行っている診療情報管理士通信教育を2年間学んでも受験資格を得ることができます。
実際には、診療情報管理士は必須の資格ではありませんが、医療機関に就職する際に、その能力を証明できる有効な手段となりますのでとっておくことをお勧めします。

診療情報管理士の仕事とは

診療情報管理士の仕事とは、病院や診療所等の医療機関の中でカルテを作成する司書のような存在です。
患者の診療を行った内容を詳細に記録するカルテを保管したり、病名のコーディングを行い、必要ならば情報開示等も行う業務を担っています。
診療情報管理士は、患者のカルテの情報内容を読み取り、記入漏れ、記入ミスがないかを確認して、疾病や入院の日数等を記録していきます。
つまり、1人の患者が来院し、その患者の診察記録を見て、どのような診察を過去に受けたのかということを医師が即座に把握する為に欠かせない存在です。

過去のデータを見ることで、治療内容、薬の処方について等、新規で行う診察の為の判断材料にして、正確性を高めてスピード向上にも役立ちます。
診療情報管理士は、情報の扱いに関わる業務の為、その情報運営のシステム管理も任されることもあり、医学的な知識とともに、情報管理の知識も必要です。
具体的な仕事内容には、カルテのデータベース化があり、カルテの情報をコーディングに基づいて登録をして、医師が後に参照しやすくする為の管理を行います。
手動で行っている病院では、紙のカルテに番号を割り振り、物理的な場所へカルテを分類して保管を行います。

現在、病院の多くでデジタル化が進んでいますので、パソコン上で行うことが主流です。
この時には、WHOが定めている国際疾病分類基準に沿って行うコーディングが求められ、後に包括医療費支払いの際の目安になりますので、重要な仕事となります。

診療情報管理士に向いている人

診療情報管理士が求められている人材とは、ケアレスミスをせずにデータ化、管理を行えるような注意力が備わっている人が最適です。
パソコンにずっと打ち込む作業が多い為、長時間でもパソコン作業が行える根気の良さと、1人でも作業することが好きな人、耐えられる人が向いているといえます。
また、患者の病名、病歴、服薬等の個人データを日々扱いますので、個人情報についての意識がちゃんとできる人が求められてる職業となります。