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糖尿病療養指導士について

指導する医師と患者

糖尿病療養指導士の資格とは

生活習慣病である糖尿病患者は現在、日本において患者数が毎年増えている病気となります。
対して、糖尿病の専門医は患者数に対して非常に少なく、その対応として誕生したのが糖尿病療養指導士です。
糖尿病の療養指導を全般に、正しい知識を持ち、医師からの指導に従って、患者に専門的な療養についての指導を主に行う業務を行います。

糖尿病療養指導士の受験資格を得るには、看護師、管理栄養士、または薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、このいずれかの資格保有者であることが条件です。
さらに、決められた医療施設にて、過去の10年間に、通算1000時間以上、2年以上継続して糖尿病療養指導を行うことも求められます。
そして、その期間内に関わった自験例数が10例以上であることと、日本糖尿病療養指導士認定機構が執り行う講習会に参加して、受講修了証をとることです。
糖尿病療養指導士の試験とは、筆記試験、糖尿病療養指導自験例の記録、となっており、2つの評価が合格レベルであれば合格できます。

試験は年に1回開催され、例年は3月の第1か、第2日曜となっており、開催時間は午前と午後に分けて計4時間です。
申込み方法は、受験者用講習会に参加して、受験申請用の書類を準備し、受験料を支払って提出後、受験資格審査を経て受験資格が認められると受験票が送られてくる仕組みです。

糖尿病療養指導士の資格は2種類

糖尿病療養指導士には、地方の糖尿病療養指導士、日本糖尿病療養指導士の2種類があります。
英語表記にすると、地方の糖尿病療養指導士はLCDEとなり、日本糖尿病療養指導士の場合はCDEJの表記です。
大きな特徴とは、CDEJは受験資格の条件が厳しい資格となり、LCDEの場合は、場所によって独自の資格設置となりますので、比較的受験資格の条件が緩和されている点です。
つまり、LCDEに比べると、CDEJの資格を持っている方が糖尿病の関連施設への就職等に有効だと考えられます。

なお、日本糖尿病療養指導士認定機構は、民間独自に発行している資格ではありません。
日本糖尿病学会と、日本糖尿病教育・看護会、さらに日本病態栄養学会により設立された日本の一般社団法人の扱いです。

糖尿病療養指導士に向いている人

糖尿病は合併症を起こす為に恐れられている病気となり、その患者はどんどん増加しています。
合併症を起こさない為には、予防が最重要となりますので、正しい知識と適切な処置が不可欠となりますので、幅広い知識を持ちたいという意欲がある人に向いています。
病院やクリニックで、知識を活かした栄養指導、糖尿病教室等の業務を担当しますので、コミュケーション能力も備わっているといいかもしれません。
講習会では個人では得られない糖尿病についての最新知識を得ることができますので、それを楽しく参加できる向上心があることも向いている素質です。